夢の雫、黄金の鳥籠 4巻 徹底ネタバレ｜無料試し読みや感想はこちらから

夢の雫、黄金の鳥籠の4巻を徹底ネタバレしました。

皇帝・スレイマンから愛され、側室としての地位を固め始めたヒュッレム。だが、それが面白くない第一夫人、ギュルバハルとの争いは激しさを増すばかりです。

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夢の雫、黄金の鳥籠　4巻の主な登場人物は？

• スレイマン1世：若く、自信に満ちあふれたオスマン帝国皇帝。
• イブラヒム：スレイマン1世の側近
• ヒュッレム：奴隷としての生活から抜け出し側室となった、貧しい村出身の少女。
• ギュルバハル：皇帝の第一婦人であり、唯一の皇太子の母。

夢の雫、黄金の鳥籠　4巻のあらすじ

ベオグラードを攻め落とし、王宮へと戻ってきたスレイマン一世は、相変わらずヒュッレムのことを寝床に呼び続けます。

王の寝床に呼ばれた側室には、翌朝たくさんのご褒美が届けられ、周囲の人間にもその愛されっぷりは簡単に見て取ることがわかってしまいます。

しかし、ベオグラードから帰国した、イブラヒムとヒュッレムのぎこちない行動に、ギュルバハルは二人の間の秘められた恋に気付いてしまいます。
ヒュッレムが皇帝の愛情を一心にうけているという状況を面白く思わない人間はたくさんいたのですが、なかでも一番腹立たしく思っているのが、本来愛されるべき第一夫人であるギュルバハルでした。

ギュルバハルはすでに第一王子である、ムスタファを産んでおり、はたから見るとその地位は盤石のように見えています。

戒律を重んずるスレイマンは、戒律に基づき、金曜日だけはギュルバハルを寝床に侍らせることで二人の関係は続いています。

まるで義務のようにギュルバハルを抱くスレイマンに対して、不安を募らせます。

面倒な女と思われたくない気持ちと、スレイマンのヒュッレムに対する気持ちを知りたいはざまで彼女は少しづつ、思いをこじらせていくのでした。
ある日、彼女は画策しイブラヒムとヒュッレムの密会現場を押さえられるよう二人に対して、手紙を出します。

ですが、二人の間にはイブラヒムがギュルバハルにつけたシャフィークという信頼できる小姓がおり、もし何かあればシャフィークを通じて連絡が来るはずなのでこの手紙が偽物だということに気付きます。

うまくギュルバハルを欺き、シャフィークの手引きで実際に密会した二人は、自分たちの思いを改めて強く感じるのでした。
そして、計画を失敗し恥をかかされたギュルバハルは、もっと直接的な手段にでます。

入浴中のヒュッレムを部下に力づくでさらわせ、海に沈めようとしたのでした。

シャフィークがそれに気づき、状況をイブラヒムに伝えとっさのところで彼女は海の底からイブラヒムの手によって助け出されます。

イブラヒムの館で一晩を過ごす中で、ついに超えてはいけない一線を超えてしまうのでした。
二人は王宮に戻り、常に自分のそばにいるはずのイブラヒムが留守をしていたことに対し、スレイマンは女でもできたかとカマをかけます。

そして、お前にはふさわしい女を用意すると告げるのでした。

戸惑いながらも平静を装うイブラヒムでしたが、内心は動揺しています。
そんな中でスレイマンは、大規模な軍事訓練を実施し、ベオグラードの次に侵攻する場所をロードス島に決めたと周囲に宣言するのでした。

夢の雫、黄金の鳥籠　4巻の感想

ついに、ギュルバハルが実力行使に出てしまいました。

暗殺未遂に終わったものの、正直そこまでやるかと。女の恨みと嫉妬てホント怖いです。この巻では思いつめた女の怖さが、炸裂しています。

そして、ヒュッレムの純粋さが悪いほうへ、悪いほうへと進んでしまう印象のお話でした。

ヒュッレムという女性は、よくも悪くも正直すぎます。

ほかの人がいる場所で、イブラヒムを一目見たいと口に出してしまっていたり、ギュルバハルでなくてもよく思わないのではないかと、こちらがはらはらしてしまうような状況が続き、心臓に悪いことこの上ありません。

恋は盲目とはまさにこのことといった感じです。
イブラヒムと結ばれたことによって、二人の間には絶対に皇帝に明かすことのできない、秘密が生まれます。

もちろん、今までの二人の恋心も知られてはいけなかったのですが、既成事実を作ってしまったので、より一層隠さなければいけない状況になってしまいました。
そして、何だか切なくなるのは、スレイマンです。彼は皇帝としての務めを立派に果たしています。

民衆の模範となるべき生活をし、国土拡大も進めている有能な王です。

ヒュッレムもまた王としての彼を尊敬していることは間違いないのですが、気持ちはイブラヒムにどんどん傾いていくばかりで、恋愛感情は抱いていません。

スレイマンにとってはまだ、ただの側室の一人にすぎないのかもしれませんが、何の悪いこともせず、ただ側近から与えられた側室を寵愛しているが、信頼している側近と側室ができているとは知らない。

少し、滑稽な状況に陥ってしまっていますね。

とても良い男なだけに、少し同情してしまいます。
ギュルバハルのヒュッレム暗殺計画は、イブラヒムたちの活躍により未遂に終わったため、これからも女同士の戦いは続いていくことでしょう。

ロードス島に進行が決まりまたスレイマンが長期で留守にすることを考えると、今度は何が起こるのか不安は募るばかりで、次の巻がどうなるのかますます目が離せません♥

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