ギフト±(プラスマイナス) 1巻徹底ネタバレ

この記事では【ギフト±(プラスマイナス) 1巻徹底ネタバレ｜無料試し読みあり】という内容をお届けしていきます。

ナガテユカさん作の「ギフト±」表紙を見る限りは可愛い女子高生が主人公なんだ〜と思いますが・・・やっていることがとにかくエグいのなんの。

●1巻のあらすじ・徹底ネタバレ
●感想・レビュー
●無料試し読みの紹介

これらについてまとめました。

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ギフト±(プラスマイナス) 1巻の収録話

1話：クジラ
2話：人助け
3話：捨て子
4話：毒親
5話：あいたい
6話：友達
7話：女の敵は女
8話：商売敵

ギフト±(プラスマイナス) 1巻のあらすじ・徹底ネタバレ

1話：クジラ

「15年ぶりの娑婆（シャバ）かぁ・・・」

刑務所から出てきたとある男。道端にいた野良猫にご飯を与えるのですが、何か企んでいそうな表情。

一方その頃、主人公「鈴原環：すずはらたまき」が通う高校で、1人の女子生徒が飛び降り自殺を図ろうとしていました。

「命は大事にしないとー」

この一言に逆上した生徒は、屋上から足を滑らせてしまいます。間一髪環が手を取って助けるのですが・・・

重さに耐えられず、女子生徒は落下してしまいました。

ただ、運良く木がクッションとなり、女子生徒は一命を取り留めることができました。

・・・実は、運が良かったのではなく、環が狙って木があるところに落としたのです。

「ワザと木の上に落としました」

先生のそう説明する環の表情は冷静で、淡々と説明していました。

「タカシか？俺だ。いつものように適応検査（マッチング）を頼む。”キビダンゴ”2つ」

タカシという人物に”キビダンゴ”を依頼していたのは「林先生」

そして、林先生のもとに「阿藤」という人物が訪れます。どうやら林先生は、1人の女の子を探しているようです。

女の子の名前は「たまきちゃん」ただ、生きているのか死んでいるかも分かりません。

【英琢磨（はなぶさたくま】、林センセの本名・・・か。

林先生は指名手配犯でありながら、偽名で闇医者をやっているのでした。

刑務所から出てきた男は、女性をムリヤリ犯していました。

そこに環がやってきて、男をスタンガンで気絶させます。

「もしもしタカシ？あたし、環・・・クジラをつかまえた」

クジラは人間と一緒で無駄がない。心臓・肺・腎臓・肝臓・膵臓・脾臓・腸・胃・眼球・靭帯・皮膚も移植に使える。

骨は標本、髪の毛はカツラにするか溶かしてアミノ酸にして調味料に・・・。

2話：人助け

とある施設に辿り着いた環とタカシ。

環は作業服に着替え、先ほどの男の解体作業に取り掛かりました。

【命をありがとう】

環はそう言って男の喉元を切り裂きます。そして、身体からいろいろな臓器を取り出すのでした。

3話：捨て子

環が駅のロッカーを開けると、そこには生後間もない赤ちゃんが。

警察に預けてその場を去ろうとしましたが、駅の中で不審な女性を見つけた環は、先ほどの警察に赤ちゃんの病院の場所を聞きました。

その頃、タカシは病院の集中治療室で女性と身体を重ね合わせていました。

そして、看護師の女性から赤ちゃんの情報を聞き出すことに成功します。

環が見た女性とタカシの情報を照らし合わせ、駅で見た女性が赤ちゃんの母親であることを突き止めます。

女性の名前は「相澤華南」

華南は16歳の時に前科があり、今では【ただ妊娠したい】という理由で男とセックスを繰り返していました。

次の”鯨”キマリだな

4話：毒親

数年前、華南は出会い系で会った男の子供を妊娠したものの、公園のトイレで出産してそのまま遺棄していました。

【産まれようとしたからーあたしから離れようとーだから、あたしの方から、捨てられる前に捨ててやったんだ】

数年後、華南は出産した赤ちゃんを捨てるということを「2回」やっていました。

その後、好きな男の子を出産したものの、その男は逃げてしまいます。

そして、華南は赤ちゃんを駅のロッカーに・・・。

後日、華南はサラリーマンと援交をしていました。その現場にやってきたのは環。

”鯨”に接触したけど、男の方はどうする？

5話：あいたい

環は華南を解体台の上に縛り付けました。そして、華南にナイフを当てて切り裂き始めるのでした。

数日後、警察病院の入り口に毛布にくるまっている女性の姿が。

・・・華南です。至るところに縫合の跡があります。環は華南を殺さず、ある部位だけ摘出したのでした。

【子宮の全摘】

あれだけ子供を作れた子宮なら、移植しても上手く使えるかも。

そして、とにかく妊娠したいと望む華南から子宮を全摘すれば、もう妊娠することはできなくなります。

その頃、闇医者の林先生は「ある女の子」のことを思い出していました。

その女の子とは「環」のこと。林先生がはじめて心臓の手術をしたのが環だったのです。

【彼女もロッカーで拾われてね】

6話：友達

【なんであたしなんだろう】

イジメを受けている1人の女子生徒。足を引っ掛けられてケガをしたのですが、環がばんそうこうを貼ってくれました。

環に興味を抱いた女子生徒「若菜」は、そのことを友達の「亜衣」に伝えていました。

翌日、環のロッカーには若菜からの手紙が。そこにはLXXEのアカウントが書かれています。

「今から会えませんか？」

環はお願いを聞き入れ、とある公園に向かいます。すると、そこにいたのは若菜ではなく亜衣でした。

若菜じゃないなら・・・とその場を去ろうとる環。ですが、亜衣は大声で「お願い！話を聞いて！」と叫びます。

どうやら、昨日から若菜と連絡が付かないのだとか。

若菜の話を聞いた環は、「これをキッカケに友達になろうよ」と提案されます。

【初めて会ったなんてウソみたい。若菜から色々聞いてたからかな、たまきちゃんのことー命を大事にする人だってー】

7話：女の敵は女

「リュウさん！！リュウさんのおかげで出てこれたよ！」

売春を仕切っている黒幕のような存在の「リュウ」どうやら、若菜がいなくなった背景にはリュウが関係しているようです。

そして・・・リュウと繋がっていたのが亜衣でした。

【若菜と同じ学校の子でね、とーっても良い子を見つけたの！リュウさん、きっと気に入ると思うの。だってその子・・・まるで壊れかけのお人形さんなんだもんー】

8話：商売敵

阿藤は事務所で3年前の事件について調べていました。

「英医院」で火災が発生し、鑑識の結果放火と断定されたのです。が、重要参考人である「英琢磨（当時27歳）」は事件直後から行方不明になりました。

その後、「林」という名前に変えて闇医者となり、”たまき”の心臓を移植したのでした。

その頃、鑑識では遺体の検証が行われていました。

その遺体とは、若菜の水死体です。

若菜は生きたまま内臓と歯を抜かれ、その後に川に捨てられたとのこと。

【今回の商品（モツ）はキャンセルって】

タカシは取引者からキャンセルの電話を受けていました。詳しい情報は分からないものの、その商品の状態は「極めて”新鮮”」とのこと。

タカシは、この商品（臓器）が「純国産」であると推測します。

【邪魔するヤツは始末するー】

相関図を簡単にまとめると・・・

鈴原環とタカシはパートナー同士
亜衣とリュウはパートナー同士で、環・タカシと敵対？
林（英琢磨）はタカシと繋がっているが、タカシが環のパートナーであることを知らない
阿藤に頼んで環のことを調べてもらっている

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ギフト±(プラスマイナス) 1巻の感想・口コミ

臓器売買に関する本。エロ（売春的な）やスプラッタなシーン（生きたまま臓器を抜く）の数々。主人公環は鯨（臓器をとる人間を指す）の解体屋。腎臓移植、捨て子の肝臓移植、謎の水死体発見で別の捕鯨組織の存在を匂わせて終わり。主人公の取り巻く人間関係や事件の伏線がたくさんな気がする。

日本には腎臓移植を希望する人間が大勢いる。これに対して行われる移植は微々たるものだ。圧倒的な需要に目をつけて行われているのが闇医者による移植手術と、そこに腎臓を提供するブローカーたちの暗躍である。臓器は犯罪を犯したものや、悪行を行っているものから回収されている。もちろん非合法的に。人間の解体を行っているのが表紙の女子高生だ。彼女の胸板には一本の傷跡がくっきりと残っている。心臓の移植手術を受けたあとである。その手術を担当したのが腎臓移植を行う闇医者だ。彼と彼女は今のお互いの姿を知らない。

ブラックな漫画を語るにおいては個人的に欠くことができないと勝手に思い込んでいる作者のひとり、「ながてゆか」の作品を久しぶりに手にとってみる。彼女の作品に触れるのは「SILENCER」、「蝶獣戯譚」以来…。…というかニチブンコミックスって、地方だとどの書店においてもあまり取り扱われていないのね…。

犯罪者を解体する”臓器売買”を扱った結構ハードな漫画。鯨(臓腑を抜かれる者)を解体するのはぼっちの女子高生・鈴原環。『命は神様からの贈りもの』と言い捕ったら完全利用、大事に使わなきゃと本気で思っていて『必要の無い命なんて無い』と言うけど意味は違う。←ここら辺の感覚っていうか解釈が一般市民と大きくずれているﾋｨｨｨｨｨ(ﾟﾛﾟ;ﾉ)ﾉ。新たな臓器売買組織の出現でに環たちを取り巻く環境が今後どう変化するのか……エロあり、グロあり、ハードな展開で話の先が分からない分続きが楽しみ（〃▽〃）

再犯の恐れがある犯罪者を鯨と称し、その捕鯨の先銛と解体を担当する女子高生環を一員として暗躍する闇臓器売買グループとその事件に巻き込まれる周辺の人々の人生模様の物語。ルポとホラーテイストとミステリーの複合形式で迫る新しい感覚のストーリーは、必見。巻数が進むに連れ、タカシの思考が利己独善主義な宗教的哲学感として表れ、革マル系や原理主義的宗教の哲学感を彷彿とさせる。とはいえ、プラスマイナスと題名が指し示すように人情味も描写しているので、必殺仕事人シリーズに親しんだ方はのめり込むこと請け合いである。